壁から盗み聞きマニア

しばしば混同される「フェチ」と「マニア」ですが、両者の間には大きな隔たりがあります。
本来の意味を知り、正しく言葉を使いましょう。

「フェチ」という言葉は、宗教学の「フェティシズム」から来ています。フェティシズムとは呪物崇拝を指します。
呪物崇拝とは、分かりやすく説明すると、本来は何の意味も持たないものに何かの意味を持たせてを崇拝することです。
呪術に用いられる御札は、言ってしまえばただの紙ですが、呪文などで神秘的な力を持たせて、呪いに使用します。
現在も使われている「フェチ」は、この意味を転用し、「本来は性的な意味を持たないものに性的興奮を感じること」といった具合になっています。
パンストや制服など、本来は性的な要素に関係のないものに特別な興奮を感じるのがフェチです。

対して「マニア」は「熱狂的な、気が狂った」という意味があります。
何かに対して熱狂的になることがマニアなので、必ずしも性的な意味は含みません。
分かりやすく例えると、女子高生の制服に対して性的な興奮を感じるのがフェチですが、マニアは女子高生の制服に性的なものを感じません。
性的な欲望に関係なく、コレクションとして収集するのがマニアです。
フェチは制服を性的な目的で使用しますので、匂いのついた使用済みを好んだり、誰かに着せて、性行為を楽しんだりします。
対してマニアはコレクションとして収集しますので、使用済みを嫌います。誰かに着せたとしても性行為は行いません。

このように性的な感情の有無がフェチとマニアを隔てています。
多くの方が「マニア」という言葉の「気が狂った」という意味を変態性癖に結びつけて使用しますが、厳密いいえば、性的な要素を含んでいる時点で
「マニア」ではなく「フェチ」が正しいことになります。